コラム

『福祉部長のひとり言』(27)

追悼と追憶

 

このところ、自分の「青春時代?」に聴いていたミュージシャンたちが次々と鬼籍に入っていく。ラジオの音楽番組で追悼特集が組まれていて、チェックして聴いたりしている。小・中・高校性の頃に感じていた「カッコいい大人たち」は今や後期高齢者であり、いつ召されてもおかしくない歳なのだ。

ここ2ヶ月の間に、テリー・ホール、ジェフ・ベック、高橋 幸宏、トム・ヴァーレイン、鮎川誠…。自分の親〜兄貴世代と言える年齢の面々だ。

ジョンレノンが殺されたのは、高校生の時。忌野清志郎がなくなったのは子どもが生まれた頃。彼らの衝撃に比べると、「思い出」のようでもある。

 

自分が中高生の頃、音楽に触れるのはfmラジオからで、ラジカセからカセットテープに録音していた。お年玉が入るとレコードを買いに行き、カセットテープに録音し友人と交換したりしていた。その頃のLPレコード(若い方々は知らない言葉かもしれないけれど…)は、ライナーノーツ(評論家の解説や歌詞や訳詞が書かれているペーパー)が入っていて、アーティストの情報をそこから得ていたものだ。レコードを貸し借りし、アルバムを通して聴いて、感想を言い合ったりすることで音楽とも友人ともつながりが生まれていた気がする。

うちの子はラジオなどほとんど聴かずサブスクとYouTubeから音楽を聴いていて、曲は知っていても、どんなアーティストなのかといった背景まで興味がないようだ。今ならググれば、いろんな情報にアクセスできるのに…。それに、サブスクではレコードのような感動や共感は得られないだろう。

 

私の方は、追悼になるかどうかは分からないが、故人のウィキペディアを見、いろんな記事に目を通しながら、やはりサブスクで聞き直しては懐かしんでいる。The Specials(テリー・ホールが最初に所属していたバンド)を一緒に聴いていた友人たちは今も元気に暮らしているのだろうか?

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