コラム

『福祉部長のひとり言』(7)

~「おもてなし を 水に流す」~

 

『おもてなし』

客に対する心のこもった接遇、歓待、サービスなどを意味する表現。「もてなし」に丁寧の「お」をつけた言い方。(実用日本語表現辞典)

『水に流す』

過去のいざこざなどを、すべてなかったことにする。(デジタル大辞典)

 

 

オリンピック招致の際、「お・も・て・な・し」という言葉が流行したのを覚えておられるだろうか。全世界的な新型コロナウィルスの蔓延の中、果たして「おもてなし」は可能か?

 

 

IOCの「オリンピック・アジェンダ2020+5」に、「難民や住む場所を追われた人々への支援を強化する」とある。政府が出している入管難民法改正案は全くこの提言を無視している。2019年、日本での難民申請者は10,375人、認定者は44人、0.4%。世界でも類を見ない極めて少ない認定数だ。法案では、住む場所を追われた外国人は「おもてなし」の対象ではなく「とりしまり」の対象のままのようだ。

 

東京オリンピックについては、これまでに贈収賄疑惑でJOC会長が辞任し、当初予算の約7000億円がいつの間にか3兆円にまで膨らみ、女性蔑視発言で組織委員会の会長も辞任するなど、オリンピックの精神など「どこへやら」ということばかりだ。

 

復興五輪をうたい、聖火リレーは福島県楢葉町のJビレッジをスタート地点としたが、東京オリンピックの招致活動は東日本大震災の前から始まってるから、復興五輪という言葉は“後付け”なのである。福島県には、まだ立入禁止区域が、県面積の2.4%、337平方キロあり、2年後には福島第一原発のトリチウム汚染水を薄めて海に流すという計画だ。

 

 

たとえオリンピックが中止になっても、これらのことを「水に流す」ことはできない。東京五輪の本当の「レガシー」なのだから。

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