コラム

『福祉部長のひとり言』(13)

~気候変動とCovid19~

 

 酷暑のオリンピックが終わった翌日の8月9日、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が報告書を発表した。IPCCは、世界中の科学者が集まり、気候危機に関して長年の研究成果をまとめている国連機関だ。

 

 報告書は、今すぐに世界のCo2排出量がゼロになったとしても、地球温暖化は止まらず、海面水位の上昇、氷河の消滅、猛暑、洪水、干ばつ、熱帯性暴風雨などが発生し、今後数十年にわたって地球に大きな変化を与えるという内容である。

 世界の平均気温は、およそ100年前の平均気温に比べて、約1度上昇している。2019年には、大気中の炭素濃度が過去200万年のどの時期よりも高く、温室効果ガスであるメタンと亜酸化窒素の濃度は、過去80万年のどの時期よりも高くなったというのだ。

 

オリンピックの度にいくつかの記録が更新されるが、地球温暖化は毎年のように「ワールドレコード」更新なのだ。

 

 オリンピック前、大富豪たちが宇宙旅行に競って出かけて行った。民間人の宇宙旅行の予約も始まっているらしい。お金さえ出せば、宇宙にも行けるようだ。そんなことを進めていけば、大気中の炭素濃度の増加スピードは速くなるだろう。

 

 庶民はレジ袋有料化され、環境税を払わされているのに、プライベートジェットは飛び放題で、宇宙旅行に行く奴までいる。電気自動車だってなかなか買えない、世界の大多数の人は中古車に乗り続けるしかない。ガソリン車禁止の前に、プライベートジェット&ロケット禁止じゃないか!と思う。

 

オリンピックが終わり、各地で平年の8月の2~3倍もの降雨とCovid19の感染爆発が待っていた。

 

 ここ数年、大雨の際の記者会見で気象庁は「これまでに経験したことのない大雨」という表現を使っている。アフターコロナも、地球の気候も「これまでに経験したことのない」ことだ。

 

あれ? いつだって人生は「これまでに経験したことのない」だよな。

 

宇宙に行けずに人生が終わるのなら、宇宙旅行の予約だけでも経験しとこかな。でも…キャンセル料取られへんかな?(笑)。

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