コラム

『福祉部長のひとり言』(21)

「戦争のない平和な世界」

 

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が4/4に発表した報告書によると、今の対策のままでは2100年に地球の気温が3.2度上昇するとのことだ。

 

国家や産業の利害を超えて取り組まなければならない危機的な状況にあっても、世界各地で戦争、紛争、市民への抑圧は続き、ロシアはウクライナに侵攻した。SDGsなんて何処へやらだ。

 

虐殺のない戦争などありえない。ウクライナでも多くの民間人が殺されているようだ。

数十年前に日本も世界各地に軍隊を派遣し、侵略戦争を行った。アメリカは無差別爆撃と原爆投下という形で、日本の「民間人」を虐殺した。

 

4/5にはウクライナからの避難民が20名日本に到着した。ウクライナから国外に避難している人は420万人を超えている。日本は世界で最も難民の受け入れをしていない国で、国際的に批判されている。20名のウクライナの人たちが難民認定されるかどうかは分からない。ウクライナ以前からミャンマーやシリア、クルド人など、世界中に人道危機はあるが、日本政府は避難民の受入などに積極的であったようには見えない。「人道的」な支援であれば、国で差をつけず人を支援したほうがいいと思う。人間は困ったときに助けあえる生き物だ。

 

「戦争のない平和な世界」は人類の夢でしかないのか。だとしたら2100年を待つまでもなく、地球の気温は3.2度上昇するだろう。

ああ悲しくなってきた。

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