コラム

『福祉部長のひとり言』(11)

~漫画「リエゾン」~

 

漫画紹介

漫画「リエゾン」の5巻が発売された。

主人公の遠野志保は小児科の研修医で、遅刻や忘れ物ばかりしていて、研修担当医から精神科クリニックでの研修を命じられる。そこで自分の発達障害を知り、自身の個性・特性と共に、患者さんたちと向き合うことになる。

 

巻を重ねるうちに、一つ一つの「症例」が丁寧にドラマ化されて、主人公のエピソードは少なくなるが、ケースの描き方が身近で共感が持てる。

 

精神科の研修医は病院での研修することが多いと思う(診療所は研修施設として登録できるのだろうか…)が、この漫画のように訪問診療も行っていて、生活の場に近いところで研修したほうが医師として必要な経験が積めるのではないかと思う。

 

 

病院では急性期を脱するところまでで退院してしまう。

 

入院~通院を継続的に診ることができれば別だが、他の診療所から入院した患者は、退院後その診療所に通院することになる。そうなると症例の生活や人生をみることができず、急性期症状の経過だけしか見ることができないのではないだろうか。

 

 

病より人を診るということは、精神科だけでなく他の診療科でも重要だろう。また、「地域包括ケアシステム」を進めていく上で、介護保険や障害福祉サービス、行政職員などとの連携こそ研修しておくべき

高槻地域生活支援センターオアシス
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