~新年早々!~
1日、能登半島地震が起きた。この地域では、群発地震が数年前から続いており、能登半島自体が地震等の地殻変動で隆起してできた半島だ。
この宇宙、この地球で暮らす私たちは、この星の動きに付き合わざるを得ない。
昨年、南海トラフ地震について、政府の地震調査委員会はマグニチュード(以下M)8~9級の地震発生確率は、10年以内30%程度、20年以内60%程度、30年以内70~80%、50年以内に90%程度もしくはそれ以上と発表している。
いつか地震が起きることがわかっていても、私たちはそこで生活していくしかない。自然災害は起きるのだという前提の上で、「減災」という考え方が提示され、準備が呼びかけられているが、「自助・共助」が基本とされており、「公助」が乏しいと思う。これだけの「地震大国」なのだから、水や食料の備蓄など準備していてもおかしくないのに。
私たち福祉事業所には、自然災害に遭遇したことを仮定し、次年度からBCP(事業継続計画)の作成が義務付けられており、行政から指導も受けることになるだろう。自治体もBCPを作成しているだろうが、大災害の前にはあまりにも無力だ。東日本大震災時、障害者手帳を持つ人の死亡率は2倍に上った。今回も同様になるのだろうか。
私も阪神淡路大震災を経験した。当時、西宮に住んでいて、青い芝の会の障害者の介護をしていたので、避難所などで介護や物資を届けたりしていた。彼らは「ピンチはチャンスだ!」と各地から来るボランティアを組織し、「障害者運動」を行った。
神戸市と交渉し長田区内の公園を提供してもらいプレハブを建て生活支援の拠点を確保。そこは被災障害者支援のボランティア・グループの拠点の一つ、「被災地障害者センター」となった。のちに介護保険指定事業・障害者ホームヘルプサービス事業を立ち上げていった。
被災地障害者センターの事業を引き継ぎ設立された「NPO法人拓人こうべ」は全国の被災障害者支援を行っており、今回の能登半島地震でも現地支援を行っている。