コラム

『福祉部長のひとり言』(40)

 

~ロボットを使ってみたい!~ 

行政から、「障害福祉分野のロボット等導入支援事業(見守り・コミュニケーション支援)補助活用の意向調査」という文書を頂いたので、どんなロボットがあるのかインターネットでさっそく検索したものの…。うちでは使えそうなものがない、残念! 

 

厚労省では、介護ロボットの開発・普及の促進を目指しているようだ。厚労省のサイトにはこうある。 

  • ロボットの定義とは、以下3つの要素技術を有する、知能化した機械システム。
  • 情報を感知(センサー系)
  • 判断し(知能・制御系)
  • 動作する(駆動系)

このうち「ロボット技術が応用され利用者の自立支援や介護者の負担の軽減に役立つ介護機器を介護ロボットと呼んでいます。」ということだそうで、PDFの資料(下記にリンクを載せておくので見てください)によると、移乗支援や移動支援、排せつ支援、認知症の方の見守りとなっている。 

 資料を見ていただいた方がどう思ったか分からないが、「これがロボット?」というのが私の感想だ。アトム、鉄人28号に始まり、ドラえもん、マジンガーZにロボット刑事K…。その世代である私の頭の中には、最新技術を駆使し、「ヒト型(別に猫型でもいいが…)」で、AI技術を駆使していろいろ会話してくれるような「ロボットヘルパー28号」を目指しているのかと思っていた…。 

 自動車メーカーが自動運転を目指しているくらいだから、「自動運転電動車イス」のようなものがあるのかと思っていたが、全然違った。 

 高齢者や障害者向けのロボット技術ではなく、介護者と事業者向けのものばかり。介護負担の軽減と人員削減に使われる技術でしかない。 

 

 補助金は有難いが、全部、介護者を増やせるような施策を取ればいいことばかりだし、その方がいい支援になるのは間違いない。こんなことに開発費やお金をかけることは本当に無駄だ。 

 介護ロボットというのであれば、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」のような、当事者の助けになるロボットの利用に助成金を出す方が良い。 

 日本の40%が単身世帯、うちの親も含め、高齢者の単身世帯はさらに増える。いつか私も一人で老いていくことになるだろう。それまでに「AI搭載・ロボットヘルパー28号」の開発を期待したい。28号と一緒に旅をしたり、買い物行ったり…。お願いしますよ! 

 

厚労省ホームページ:介護ロボットとは 

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000210895.pdf 

 

分身ロボット:OliHime(オリヒメ) 

https://orihime.orylab.com/ 

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