書籍紹介「絶望と熱狂のピアサポート 精神障害当事者たちの民族誌」
著者:横山 紗亜耶 (世界思想社)
2026年を迎えて早々のひとり言は、昨年末に出版された本の紹介からとさせていただきます。師走に実家との行きかえりに読もうと購入した本です。
ピアサポートの研究者である著者が横浜でピアサポート活動を続けるYPS(横浜ピアスタッフ協会)についての10年にわたるフィールドワークを行い、その集大成ともいえるもので、「ピアになる」ことについて生々しく書かれています。
健常者社会において、「福祉サービスの受け手」が、ピアスタッフとして「福祉サービスの従業者」になっていく過程と矛盾が民族誌として描かれていきます。それは、著者もYPSの人たちも、ピアとして「対等になる」ことについて、葛藤し向き合い続けるものでした。とても「生々しい」ルポで、現場の温度を感じられると思います