コラム

『福祉部長のひとり言』(35)

 

 

~権利の反対語は義務~

 

 ニュースサイトのリアクションで「権利を主張するのなら、義務を果してから言え!」みたいな論調が散見され、辟易する。

 

一般的に、権利と義務は一対なものとされ、義務は権利の対義語とされているが…。

 

 確かに日本国憲法には国民が果たすべき義務として、教育の義務、働く義務と、税金を納める義務の3つが書かれているが、うち教育の義務は「大人がこどもに教育を受けさせる義務を負っている」ということだ。

また、働く義務、納税義務を果たしてなければ権利はないということは一切書いていない。

 

 権利は主張し、守り、勝ち取っていかないと奪われてしまうものだ。実際、滝山病院で、津久井やまゆり園で、そして世界のあちこちで、権利は奪われ続けている。毎週のように報道される子どもや高齢者への虐待事件を見れば、家庭の中でも権利侵害は起き、命までが奪われている。

 「義務を果たしていないものは…」という主張は、権利を矮小化し、命を奪うことを正当化する側に加担することに他ならない。

 

 むしろ、私たちは人権などの「権利を守る義務」を負っているのだと思う。

高槻地域生活支援センターオアシス
〒569-0023 大阪府高槻市松川町25-5
TEL : 072-662-8130 FAX : 072-662-8131
E-mail : genki777@juno.ocn.ne.jp

お気軽に!

ページトップへ戻る

ページトップへ戻る